自分の可能性と選択肢を広げる!今注目の「プロティアンキャリア」という考え方

あなたはプロティアンキャリアという言葉を知っていますか?
人生100年時代といわれるいま、ひとつの職種、職業、所属で働き続けるということが難しいといわれています。
2020年はコロナによる、働き方、社会システム、人との接し方などの変化により、今まで当たり前だと思っていたことが突如できなくなり、新たな価値観での働き方がより求められる年となりました。
多くのサラリーマンは会社の収入だけだと不安、会社の人脈だけだと、狭すぎるかもしれないと痛感したと言われています。
私はキャリアコンサルタントの仕事をしていますが、コロナ禍では、相談も増えました。
パーソナルスタイリストを仕事にしている女性は、お客さんとお店に一緒にいき、その人にあったアイテムを提案し、コーディネートするお仕事なので、リアルで接し、実際に服を着てみてもらうということが必要。
それができないとなると、仕事は全部キャンセルになったそうです。
しかも、彼女は会社員時代に勉強して資格をとり、30代後半で、憧れのパーソナルスタイリストになり、フリーランスとして独立して1年たらず。
実績、顧客数も少なく、フリーランスなため相談相手もなかなかいない状況でした。
夢だった職業についたものの、先が見えず不安だと訴えていました。
その他の方ですと、車の営業をしている男性は、販売実績が極端に落ち込み、収入も大幅ダウン。
今のままだとまずいし、何か他の仕事をとも思うけど、40代後半で25年以上、車の仕事しかしていないため、他の業界には、今更転職もできないと。
半ば諦めているような感じでした。
会社と家の往復という生活をしていた多くのサラリーマン、ひとつの職業を収入源としている場合は、会社の収入だけだと不安、会社の人脈だけだと狭すぎるかもしれない。
ひとつの職業だけ、限られた人脈だとこの先ヤバイ、と痛感したという声を多数聞きました。
そこで、ご紹介したいのが、今注目の「プロティアンキャリア」という考え方。
プロティアンとは、ギリシャ語で「変化し続ける」「変幻自在な」「一人数役を演じる」という意味で、プロティアン・キャリアとは変幻自在に形成するキャリアのことをいいます。
例えば、
会社員でありながら、英語の教師。
会社員勤務しながら、オンラインコミュニティを運営している。
営業の仕事をしながら、営業育成のコンサルを副業でしているなど。
これは一例にすぎませんが、今の仕事や、今の自分を活かしたうえで、プラスの何かを並行して行う感覚が近いかもしれません。
選択肢を増やすために、まずは自分キャリアの棚卸しをする
今までの仕事の考えかたですと、続けるか、辞めるか、という ALL or Nothing という2択でしたが、このプロティアンキャリアですと、それ以外の可能性、選択肢Cが出現します。
この選択肢Cは、ミラクルチョイスではなくて、あくまでも今までの自分の経験にひもづくものです。
その選択肢Cを見つけるためには、まず、自分の知識、経験などを客観的に知る。
「自分キャリアの棚卸し」をすることが大切です。
具体的な棚卸しのやり方は以下の5つの確認です。
- 何ができて、何ができないか、自分自身の知識および、経験の棚卸しをすること
- 自分はどんなことが得意でどんなところが不得意かという、適性を把握すること
- 自分はどんなことを大切にして仕事をしてきたか、どんなことが好きで、どんなところを嫌だと思うのか、価値観を知ること
- 仕事を通して、どんなことを社会に貢献していきたいのかを知る、どんなビジョンに胸があつくなるかを知ること
- そして、自分にはどんな人脈があり、どんな人たちと今後仕事をしていきたいのか、ということ
この5つを洗い出すことで、「自分自身の選択肢C」を見つけることができるのです。
要するに、自分自身の因数分解をしていくことが大切なのです。
これは、ご自身でもできますし、より客観的に自分を知るためには、どなたか信頼できる人に壁打ち相手になってもらう、もしくは相談のプロである「キャリアコンサルタント」に相談するのもおすすめです。
自分のビジネス資本と、社会関係資本の洗い出しをする
プロティアンとは、変幻自在ということ。
ひとつの価値観ではなく、いろんな軸をもっていればいいのです。
例えば、会社員という自分だけでなく、週末はオンラインのコミュニティに参加してみる。
すぐに収入を得られなかったとしてもビジョンを共通するコミュニティに参加することで、今まででは築けなかった人間関係が生まれますし、その人たちとプロジェクト単位で仕事をする可能性だってあります。
今後より、オンラインが加速するなかで、
それぞれの個人が得意技を活かした、プロジェクト単位の仕事作りというものがより広がる時代です。
ひとつの企業、ひとつの収入源だけに縛られすぎると、その所属する会社や上司に、気に入られようと他人軸になり自分を抑えてしまったり、適当に力を抜いたいわば“ぶら下がり社員”のようになってしまう可能性だってあります。
そうなってしまうと、自分にとっても会社にとってもお互いにいい関係性ではないですよね。
大切なのは、キャリアを会社や組織に預けきるのではなく、自分の人生を自分でデザインしすること。
目の前の悩みに囚われたり、評価に一喜一憂するのではなく、自ら行動して、人生を自分の力で豊かにしていくことなのです。
キャリアは、組織や会社に委ねる時代から、個人それぞれが築く時代です。
自分のビジネス資本と、社会関係資本の洗い出し、今までの経験を活かしながら、変化に対応する力を持つこと。
それがプロティアンキャリアの考え方なのです。
自身の資本を把握しながら、それをどう時代のニーズに合わせながら、どう転換するか、それが今後の時代を生きる、私たちにとって大切なキャリアの築き方となりそうです。
今回ご紹介した、プロティアンキャリアについて、もっと詳しく知りたい方は、田中研之輔先生の『プロティアン70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本』がオススメです。
私も数々のイベントやプログラムで先生の教えを受けていますが、今この不安定な世の中にこそ、必要な考え方を提唱されている、いつも新たな視点、考え方の発見のある先生です。
答えは自分自身の中にあります。
プロティアンキャリアを築き、変化に対応した柔軟かつ、自分らしい生き方を、あなたも考えてみませんか?

【エディター&キャリアコンサルタント】
女性誌5誌16年、女性WEBメディア4年、女性メディア編集者として20年間のキャリア。女性ユーザー1000人以上の取材を行い、常にユーザー目線の企画作りを行う。得意ジャンルは人物インタビュー。タレント、アスリート、経営者、起業家などを取材し、その人の魅力や強み、ビジョンを引き出す取材方法が特徴的。【国家資格キャリアコンサルタント】の資格も保有しているので、インタビューでの出会いをきっかけに、その人のライフキャリア構築のサポートなども行う。ACCアスリートキャリアコーディネーターの資格も保有。